LOADTEST 非常用発電機負荷試験

なぜ、非常用発電機の点検が必要なの?

「非常用発電機」とは、停電や災害などの非常時において商用電源が遮断されたとき、すみやかに施設内の必要な電力を確保する重要な設備です。

病院や学校、複合施設、ショッピングモール、ホテル・宿泊施設など、不特定多数の人が集まる一定規模以上の建物では、消防法および建築基準法によって「非常用発電機の設置および定期的な点検」が法的に義務づけられています。

非常用発電機の点検ポイントは、「動作するか否か」ではありません。重要なことは「非常時に確実に発電ができるか否か」です。非常時に発電できなければ「非常用発電機」を設置している意味がないのです。

万が一、非常時に非常用発電機が正常に稼働しなかった場合、人命に関わる重大な二次災害が起きる危険があります。
罰則はもとより、「非常時に人命を守る」この責務を果たすことこそが何よりもの最重要事項です。

非常用発電機が作動しない恐怖

もし万が一、非常時・災害時に非常用発電機が正常に稼働せず、発電しなかったら・・・災害時こそ必要になる以下の設備も作動しない可能性があります。

・避難経路となる「エレベーターが動かない」
・消火に必要な「水道が出ない」
・火災時のための「スプリンクラーが作動しない」
・人命に直結する「人工呼吸器が動かない」

具体的な例として、東日本大震災時にも「非常用発電機が正常に稼働しなかったことによる二次災害」が散見され、消防法の罰則規定がより強化されるきっかけとなりました。

東日本大震災時に「整備不良」が原因で正常に稼働しなかった非常用発電機は、全体の約40%にものぼったそうです。

「非常用発電機さえ、正常に稼働していれば・・・」
そんなことにならないために、常日頃の定期的な点検により「非常時に動作するよう備える」ことが大切です。

非常時に備える「模擬負荷試験」

非常用発電機の点検においては、通常電源が途絶えた非常時に、スプリンクラーや非常灯、その他常時電力を要する設備が稼働するだけの「充分な発電を行えるかを確認すること」が重要です。

しかしながら、いくら需要な点検とは言え、その都度建物全体を停電にすることは現実的ではありません。建物を停電にせずに、非常時と同様の負荷状況を模擬的に再現することで、非常時の動作状況を確認する方法が「非常用発電機の模擬負荷試験」です。

タカミエンジでは「模擬負荷試験装置」、いわゆる電力測定器によって建物の規模に応じた必要電力の発電可否を確認します。

模擬負荷試験が必要な設備

ショッピングモール・商業施設

病院・介護施設

ホテル・宿泊施設